独特な人間関係と濃密な時間
演劇サークルの実態を一言で表すなら、感情の震幅が激しいコミュニティだ。
一つの舞台を作り上げるために、数ヶ月間にわたって毎日顔を合わせる。
役作りを通して自分の内面をさらけ出し、時には他者と激しくぶつかり合う。
この濃密な時間が、部外者から見ると「宗教っぽい」「独特のノリがやばい」と感じられる大きな要因になっている。
拘束時間の長さが生活を圧迫する
演劇サークルが「やばい」と言われる物理的な理由は、圧倒的な拘束時間にある。
公演が近づくと、朝から晩まで稽古場にこもる生活が当たり前になる。
授業を欠席したり、アルバイトを削ったりして演劇に没頭する学生も少なくない。
学業との両立が難しくなり、留年してしまう人が一定数存在するのも事実だ。
恋愛トラブルの温床になりやすい
狭いコミュニティで感情を揺さぶり合うため、サークル内恋愛が非常に多い。
役柄の上で恋人同士を演じているうちに、現実でも交際に発展するケースは日常茶飯事だ。
しかし、別れた後も同じ舞台に立たなければならない気まずさは、周囲のメンバーにも伝染する。
こうしたドロドロとした人間関係が、外部から「やばい集団」と目される一因となっている。
金銭的な負担が重くのしかかる
演劇を続けるには、想像以上にお金がかかる。
会場のレンタル代、衣装代、大道具の材料費、音響や照明の機材費など、支出は多岐にわたる。
これらをチケット代だけで賄うのは難しく、メンバーが「チケットノルマ」として自腹を切ることも珍しくない。
飲み会などの交際費も重なり、常に金欠状態に陥る学生が多い。
就職活動で武器になる一面も
一方で、演劇サークルでの経験がポジティブに働く場面も存在する。
数ヶ月の厳しい稽古を耐え抜く忍耐力や、一つの目標に向かってチームで動く協調性は、社会で高く評価される。
人前で堂々と話す度胸や、表現力、滑舌の良さも大きな武器になる。
「やばい」環境で揉まれた経験が、結果として人間的な強さを作り上げる側面も否定できない。
結局のところ自分次第
演劇サークルが「やばい」かどうかは、その人ののめり込み方と環境に左右される。
自分を律して学業や私生活とのバランスを保てるなら、これほど充実した学生生活はない。
しかし、集団の空気に流されすぎて自分を見失うと、生活が破綻するリスクを孕んでいる。
入会を検討する際は、そのサークルがどの程度の活動頻度で、どのような雰囲気なのかを事前に見極める必要がある。
演劇サークルに関する口コミ
稽古が始まるとプライベートはゼロ。でも、千秋楽の幕が降りた時の達成感は他の何にも代えがたい。中毒性があるのは間違いない。
役作りのために人格を否定されるようなダメ出しを受けることもある。メンタルが弱い人には正直おすすめできないけれど、精神力はかなり鍛えられた。
サークル内で付き合って別れてを繰り返す人が多すぎて、空気が最悪になる時期がある。人間関係の距離感が近すぎるのがしんどい時もある。
チケットノルマが厳しくて、親や友達に頭を下げて回るのが辛かった。バイト代が全部舞台に消えていく生活は、ある意味で「やばい」と思う。
発声練習や柔軟は体育会系並みにきつい。でも、ここで出会った仲間とは一生モノの付き合いになる。一生懸命になれる場所があるのは幸せなことだ。
